上は7191 イントラスト(東証1部)の日足チャート。
2019年4月5日に、2018年12月高値と2019年1月高値を結んだネックラインを抜けたことにより、逆ヘッド&ショルダー・パターンが完成した。
ネックラインを上抜けた時の価格が485円、その後の高値Aが539円で、約11%の上昇をしている。
このパターンが失敗する場合、ネックライン後の株価の上昇が5%未満に終わるケースが多いといわれているため、この点はクリアしている。
また、高値Aの後の調整局面でも、安値Bはネックラインを下回っていないため、慎重に見ても、今回のパターンは完成していると見て良さそうだ。
逆ヘッド&ショルダーの上値目標値
逆ヘッド&ショルダー・パターンが成功した場合の上値目標値は、ヘッド部の最安値からネックラインまで垂直に計った値幅を、その位置から2倍した株価となる。
今回のケースでは、623円が上値目標値だ。
その他
7191 イントラストのチャート上には窓が存在している。上値目標値623円の情報に690~753円にある窓だ。
逆ヘッド&ショルダーの平均的な上昇幅は30%程度と言われている。今回のケースでは485円×130%=630円。上値目標値と概ね同じ水準だ。
このため、上方の窓埋めは、逆ヘッド&ショルダーに基づいた取引としては欲張り過ぎかもしれない。
上のチャートには逆ヘッド&ショルダーの他にも、ウェッジ・パターンのブレイクが確認できるので、窓埋めも期待できるかもしれないが、まずは上値目標値で確実に利益確定した方が良さそうだ。
その後の経過
7191 イントラストのその後の経過は次のとおりだ。
逆ヘッドアンドショルダーが完成したと見ていたブレイク(記事投稿時)は、結局「早すぎたブレイク(ティーズ・ブレイク)」となり、一旦株価は値を下げる結果となった。
しかし、右ショルダーを下回ること(逆ヘッドアンドショルダーの否定)なく上昇し、再度ブレイクアウトが発生。
逆ヘッドアンドショルダーの目標値であった623円を突破した後、さらに上値を伸ばし、690~753円にあった窓をほとんど埋める水準まで上昇した。
これは素晴らしいトレードだった。